NTTドコモのオンラインサービスに対応

フジフューチャーズは1999年4月から業界のトップを切ってNTTドコモのオンラインサービス「iモード」に対応した取引サービスも始めた。携帯電話で売買注文や投資口座の残高照会、市況情報閲覧などができた。

一方、新しい運用商品として「ローリング・FX」を開発した。米ドルなど外国為替の直物取引を応用した金融派生商品の一種で、証拠金の10倍規模の取引をするリスクもあるが、外貨預金に比べると手数料が大幅に安く、期間設定がない、などの利点もあった。

「ユーロ/円」の取り扱い開始

フジフューチャーズは1999年8月から外国通貨取引「ローリングFX」の取り扱いを行なった。2001年4月から従来の「ドル/円」に加え、「ユーロ/円」の取り扱いを始めた。

「ユーロ/円」は呼び値が1ユーロ当たり1銭、取引単位が一枚につき10万ユーロ。1銭の値動きで1000円の差損益が出る。その他は毎日がロールオーバー方式だった。取引期間に制限はなかった。

売買手数料は往復1万2000円(デイ・トレードは6000円)

ユーロ/円の本証拠金は70万円だった。売買手数料は往復1万2000円(デイ・トレードは6000円)だった。注文受付時間は月曜日午前八時から土曜日午前五時までだった。取引の仕組みは「ドル/円」と変わりはなかった。

また新規注文時に利食いの指値注文と損切りのストップ・ロス注文の3つをセットにして出せる「トライアングル注文システム」などの活用も可能だった。

参考:https://www.smartoption.jp/